あらすじ

「分かりましたよアリア様。あなたの予想されていた通り、レイフォール様は幼馴染であるユキナと婚約するようです」

「やっぱりね」

 使用人であり、情報収集に関して卓越した能力を持つラムゼットが、私にそう報告をしてくれた。私がレイフォールとの婚約を破棄されたのが、今から1か月ほど前。なんの前兆や前触れもなかったその婚約破棄に、私は不信感を感じざるを得なかった。あの人は私に対する愛想が尽きたことと、手続き上の問題を理由にあげていたけれど、どう考えてもそれだけでは不自然だった。…なにか私の知りえない、あの男を突き動かす理由があるのではないかと、私はレイフォールと二人でこの1か月間、情報の収集を続けていたのだった。

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