あらすじ
「ようこそ、異世界より召喚されし勇者様。あなた様にはこの星を喰らおうとしている《宇宙邪神》を討伐し、世界を救ってほしいのです」
勇者11号は自殺しました。
「あなた様にはこの星を喰らおうとしている《宇宙邪神》を討伐し、世界を救ってほしいのです」
勇者24号は逃走しましたが処刑しました。
「勇者さま。あなたは《宇宙邪神》を殺さない限り元の世界に帰ることができません。早急な討伐を」
勇者2565号は戦闘開始から0.24秒で死にました。
「どうにかしてくれませんか」
勇者256980号はまた自殺しました。もうだめかもしれません。
「あれ殺してください」
勇者99999999999999号はわらいました。
にっこり。
にっこり。
にぃいっこり。
そして私を《愛すべきろくでなしの星》と呼びました。
《宇宙邪神》によって私が死ぬ寸前のことでした。
『うん。私、《宇宙邪神》を倒すよ』
走馬燈のように、私は思い出そうとしています。
『だから忘れないでね、約束だからね、私のことを絶対に忘れちゃだめだよ』
『それは命令ですか?』
『……どう思う?』
勇者0号──《グレートウォール破壊者》《次元超越超新星》《質量等価熱量体》アサギリユウコはどうだったか、どのようにして死んだのか、どうして私を愛してくれたのか、私は思い出さなければなりません。
私がアサギリユウコとの約束を果たすために。