あらすじ
2月。北海道旭川市のとある公園で凍った少女の遺体が発見される。同じ頃、動画サイト上に「旭川で発生したいじめ事件」の動画がリークされていた。動画には、鈴花に対して卑猥な行為を要求したり、暴行をしているという凄惨な内容の動画が多数投稿されていた。リーク元は「どさんこ裏チャンネル」というチャンネルであり、配信元は新庄英樹というYouTuberだった。 遺体に対して不審なところを覚えた北海道警察本部生活安全部少年課の職員である小越瑛美子は旭川東警察署の刑事である樽見正晴と共に少女が在籍していた星蘭中学校へと赴くことになる。当然、いじめの当事者たちは沈黙を貫いているのだが、ネット上にリークされていた画像を見せると態度が豹変。さらに、遺体の身元が綾瀬鈴花という少女だと分かると、母親であるひかるの口から「彼女は複数の同級生からいじめられていた」と発せられることになる。そして鈴花のクラスの担任である藤崎夏実もまた「鈴花いじめ」に加担していたことが明らかになる。なぜ、鈴花はいじめられる必要があったのか。なぜ、鈴花は自ら命を絶ったのか。それは、半年前の夏休みまで遡ることになる。 半年前。鈴花は同級生である安田千聖と一緒に地元の花火大会に行っていた。鈴花と千聖は仲がよく、共に行動することも多かった。しかし、鈴花は飯島孝彦という不良少年に目を付けられ、鈴花のスマートフォンを奪って千聖に電話をかける。その場に駆けつけて鈴花を解放するように要求した千聖だったのだが、孝彦は千聖に対して「スマホで鈴花の卑猥な動画を撮影しろ」と要求する。渋々スマホで鈴花の自慰行為を撮影した千聖だったのだが、それが悪夢の始まりだった。 千聖が内部告発のために拡散した卑猥な動画は学級中へと広がり、更に面白がった一部の生徒がショート動画投稿アプリにアップロード。負の連鎖は「いじめ」というカタチで鈴花を苦しめることになる。そして、全てを知った瑛美子の決断は・・・!?