あらすじ
【あらすじ】 南見紬(みなみつむぎ)は、一見普通の中学二年生。 だが、彼女は人の心が動物に具現化して視えるという不思議な力を持っていた。力を隠してきた紬だが、ひょんなことから転校生の大人気モデル橘伊織(たちばないおり)に力のことがばれてしまう。 「このままじゃモデル以外の仕事ができない。どうか君の力を貸して欲しい」 人の心が視える少女と人の気持ちが分からない少年のラブコメです。 ☆☆☆ 以下より、コンテスト応募用設定となります。 ※ネタバレ注意― 何かしらの問題を抱えた少年少女が互いに支えあって、自分のトラウマを乗り越えて大切なモノを手に入れる物語です。 動物の生態を取り入れることでもふもふ要素も楽しめます 【キャラクター設定】 ☆主人公(ヒロイン) ■名前 南見紬(みなみつむぎ) ■外見 中学二年生の少女。平凡な見た目。 ■人の心が動物に具現化して視える力を持っている。そのため他人の嘘や裏表に疲弊しており、年のわりに大人びている女の子。小学生の頃は力のことで嘘つきといじめられた経験があり、中学からは力を使って波風立たないように人と距離を作っている。 ☆ヒーロー ■名前 橘伊織(たちばないおり) ■外見 中学二年生の少年。黒髪黒目の王子様系美少年 ■ティーンファッション誌で大人気のモデル。明るく誰にも優しいという振る舞いだが、本当は物静な性格。売れるためには、と自分を抑えつつけた結果、気持ちの機敏に鈍くなってしまった。無意識に感情を抑えているため、自分が人の気持ちを理解できないと思っている。 ☆その他 ■名前 鈴城ユリア(すずしろゆりあ) ■外見 中学二年生の少女。亜麻色の髪を緩く巻いたきつめの顔立ち ■伊織ファンクラブ1号のお嬢様。伊織のスポンサーもやっており、本人はガチ恋で暇さえあれば付きまとっている。女子のリーダー的な存在で性格と化粧がきつめ。 ■名前 古川霞(ふるかわかすみ) ■外見 二十代キャリアウーマン。パンツスーツが良く似合う美女 ■伊織のマネージャー。良くも悪くも年齢問わず平等に接する。サバサバした性格だが、面倒見がよく優しい性格。伊織を心配しているが、表面上取り繕われているせいでどう接すればいいか悩んでいる。 ■名前 佐々木祥吾(ささきしょうご) ■外見 三十代の男性。パッしなく無精ひげを生やしている ■カメラマン。売れないがめつい男だったが、伊織との仕事で一転して売れっ子に。伊織に固執しており、いろんなことに口出しをする。実際は伊織の才能のおかげであり、本人の腕は普通。 【長編化した時のプロット】 ■起 主人公の南見紬は、一芸に秀でた子供が集められる私立中学校、月代学院の二年生。一見普通の学生と変わらない紬だが、人の心が具現化して視えるという力を持っていた。具現化した心は動物の形を取り、その動物の特徴が本体の特徴と重なる。例えば、どれだけ見た目が怖くても、心の形が兎なら優しい性格ということになる。 しかしこの力のことは両親にも信じてもらえず、紬は小学校では嘘つきといじめられた。そうした出来事で人の裏表で疲れた紬は、中学校は遠く離れた中学に進学し、逆に力を利用して当たり障りのない人間関係を築く。 誰とも一定の距離を保ち、人の気持ちに敏感な紬は気づけば学校でミス処世術と頼られるように。 ■承 中学二年生に進級し、紬のクラスにイケメン転校生がやってくる。転校生はティーンファッション誌で大人気のモデルの橘伊織で、同級生にファンクラブ会員が何人もいる有名人だった。 明るい人柄もあってあっという間にクラスになじんだ伊織だが、心が視える紬はそのアイドルのような性格が全て嘘だと気づく。二面性・人気者・女子の憧れと紬は苦手要素が詰まっている伊織と距離を取ろうとしたのだが、「ミス処世術になら安心して任せられるな」と担任に伊織の世話を押し付けられてしまう。 目立たないようにやり過ごそうとした紬だが、気持ちを知るために見てしまった伊織の心に後悔する。あんなにも明るく優しい伊織の心の具現化である狼が、今にも死んでしまいそうな程に弱っていたのだ。今にも消えそうな心を痛めつけるように無理をする伊織に、紬は我慢できずつい口を出してしまう。 本心を見破られた伊織はすでに限界だったため、決壊したように悩みを打ち明けた。 ■転 伊織は、自分が人の感情の機微にとにかく鈍いと紬に話した。今までは子供と許されるいたが、そろそろ周りの目が厳しくなってきたこと。いろいろ頑張っているものの、どれも空回りばかりで途方にくれていたこと。万策尽きたところに、マネージャーが同年代の子供たちと触れ合うのはどうだと転校してきたこと。そして、今まで誰にも気づかれなかった悩みを一瞬で見抜き、ミス処世術と頼られる紬に助けてほしいと頼んだ。 そんな一生懸命頑張る伊織の姿に紬は評価をあらため、スキャンダルにもなりかねないことを打ち明けてくれた伊織に力のことを明かして協力することに。疑うことなく紬の言葉を信じて頼もしいと喜ぶ伊織に、紬も心を開いていく。 お互いに秘密を共有したことで距離が縮まった二人だが、紬は学校だけじゃなく撮影現場にまで連れていかれ、ひたむきに頑張る伊織に振り回されていく。紬の協力で伊織はだんだん自分自身の気持ちを知り、自分が心のない人形じゃないことに気付く。 たまに的外れな天然発言する伊織だが、紬は人の気持ちが読み取れないだけで何も感じないわけじゃないと気づいていた。スターはこうであれという期待に応えていった結果、伊織が自分の感情を無意識に押さえつけていただけだった。その積み重ねで人の気持ちの変化に疎くなっていたと気づいた紬は、伊織のマネージャーに相談する。 ■結 反省したマネージャーは対応を変え、その方が売れるならばと事務所も伊織の変化を受け入れた。しかし、だんだんと年頃の少年らしくなっていく伊織をよく思わない人間がいた。 伊織と懇意にしているカメラマンは人間らしくなった伊織が気に食わなかった。思い通りに動かなくなった伊織を上手く撮ることができないカメラマンは「空っぽでお人形のような伊織だからこそ綺麗で、カメラ映えするんだ。雑念を入れるんじゃない」と怒鳴る。今まで自分の仕事を見てきた人からの否定に、他人が望む自分を演じていた方がいいのか?と悩む伊織。 紬はそんな伊織にモデルになった理由を尋ね、口下手な自分でもみんなから好かれると答える。迷子のような狼の姿でそれが嘘だと気づいた紬がもう一度聞くと、じっくり考えた後に思い出したように伊織は他人の視線を気にせず堂々とランウェイを歩く姿に憧れたと答える。そうして自分の本心に気付いた伊織は、カメラマンと戦う覚悟を決める。 心の動物を通して、紬はカメラマンは”腕がよくなく、繊細な撮影に対応できない自分の弱さを認めたくない”と見抜く。「そんな理由で伊織の感情を殺さないでください。私は今の伊織の方がスターに見えるし、好きよ」という紬に励まされ、伊織「俺はあなたの金儲け道具じゃない」と告げる。一部始終をきいていたマネージャーは事務所に報告し、カメラマンは伊織担当から降りた。 呆然としている伊織に、「でもあの人が怒ったってことは、伊織がちゃんと変わったってことだよ」「その証拠にほら、今の伊織ならってたくさんの依頼が来てるよ」とマネージャーが励ます。 素直に嬉しそうにした伊織だが、次の瞬間には顔を曇らせた。「もう、紬は一緒にいてくれないの?」と紬に向き直る伊織の心の狼は、同じくしゅんと項垂れていた。そんなことないと否定する紬に、伊織は告白する。「もう自分の気持ちは我慢したくないからね」と笑う伊織に、紬は恋心を自覚する。