あらすじ
主人公――鈴木颯太(すずきそうた)は境遇以外、何処にでもいる普通の男子高校生。 そんな颯太がある日の夜に友達と遊んで家に帰っていると、ナンパされている見たことのある一人の少女が目に入った。 彼女の名前は、天音美月(あまねみずき)。 艶やかな長い黒髪に大きく透き通った黒目、恐ろしいほど整った顔は精巧な人形の様に美しいが、まるでこの世のものではない様な儚さを感じる。 彼女は颯太の通う高校で学年一の美少女として知られている有名人だ。 そんな彼女が、チャラくて誰が見ても下心満載に見える二人組の男に、特に抵抗することもなく連れて行かれようとしていた。 颯太は慌ててその間に入り、警察を呼ぶことによってナンパ男たちを撃退。 しかし美月は何故か颯太に怒りの感情を向ける。 「……何故私を助けたのですかっ!! 私は別にあのままでも良かったというのに!!」 いきなり怒鳴られて困惑する颯太だったが、あのままだと間違いなく欲望のはけ口になっていたことを伝える。 だが、美月はそれでも良かったと言い出した。 更にはこの世に私を愛してくれる人などいないとも。 そんな美月に自分を重ねた颯太はイラッときて説教をしてしまう。 しかし終わった後に落ち込む颯太だったが、美月はとある事をお願いする。 ――私に恋というものを教えて下さい――と。 そこから平凡だが誰にも愛されなかった颯太の生活――果には人生まで変わっていく。