あらすじ

夕日に染まる病室の中、無数の魚を目にする。 横たわる人を取り囲むような光景は子供ながらにも異様だと分かった。 立ちすくむ自分に触れてはいけないよと祖母は言った。 それ以来、時折見るようになった透明な魚。 他の人には見えないらしいそれは、今日もまた電車の中でフワフワと浮遊している。 それほど混んではいない電車の中。降車口付近に背を預けて立ちながらそれを眺める。 特に何をするわけでもない。 害があるわけでもない。 だから自分はいつも、それをないものかのように過ごしていた。 ただ一つ違ったことは。 その日、魚に触れたこと。 それを機に、一ノ瀬和真は自身と同じように魚が見える人と遭遇する。そして、不審な事件を追う中で奇妙な出来事に巻き込まれていく。

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カクヨム
カクヨム2023/06/21
  • 現在の作品記憶の海の渡り人