あらすじ

※主人公視点は3話からとなります。2話まではヒロイン視点です。 恋というものは、甘くて、きらきらしていて、物語のお姫様や王子様がいる世界。 ──────だから自分たちには、関係ない。 才色兼備で全校生徒の憧れ、『桜の女神』という異名をもつ五十嵐椎名。彼女は多くの人々に崇拝され、話しかけるのも恐れ多いと言われていた。 実際は、ただ表情を顔に出すのが苦手なだけ。自分の思ったことがすらすらと口にできないだけ。 試行錯誤する椎名だが、入学から一か月近くたつ今も一人も友達と呼べる人がいなかった。 「友達がほしい」 周りの人からしたらそんなこと、と思うほど小さな悩みだったが、椎名にしてはそれは大きい悩みだった。 そんな彼女と正反対の悩みを持つのは、成績優秀スポーツ万能のモテ男子、一ノ宮和弥。彼はクラスのカーストトップに位置するため、いつもみんなに囲まれる人気者。 ただ、本が好きなだけ。友達といる時間も楽しいけど、少しだけ息苦しいだけ。 「少しでもいいから、一人の時間が欲しい」 そう思う和弥だが、なかなか自分の思うようにはいかなかった。 そんなある日、二人は出会った初日に思い付いた。 (…………あれ、これ付き合ったら恋バナ、というものに混ざることができるのでは?) (…………あれ、これ付き合ったら彼女がいるからって誘いを断ることができるのでは?) そして、なぜか。 なんやかんやあって。 ――――――偽の、『恋人』になった。 お弁当を作ったり、髪型を変えたり。 髪飾りを送ったり、休日に出かけたり。 (主に人間関係的な意味で)打算だらけで付き合ったはずが、いつの間にか二人はお互いを意識するようになってしまう。 ──────これは、そんな不器用な二人が織りなすじれったい恋の物語。

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カクヨム
カクヨム2023/06/03
  • 現在の作品出会って初日に学年一の美少女と恋人になった件について。~恋ができない高校生の話~