あらすじ
これは世代交代を『する側』ではない。『される側』の視点で紡がれた物語である。
利根亮平、38歳。サッカーのベテラン選手。
母を自死で亡くし、苦労しながらプロになった。
いつまでもサッカーをプレーし続けたかった彼だったが、老いは誰にも必ずやってくるもの。
衰えを自覚しながらも、彼は『自分自身の引退』というものに現実味を感じずピンと来ない。
あるとき、チームは彼に後継者を見つけたと一方的に面倒を見ることを強制する。
若さに溢れる少年に、自分の老いを否応でも感じざるを得なくなり……
『灯火』