あらすじ
世界にダンジョンが出現してから二十年以上が経過していた。 当初は人類に対する脅威と見做されていたダンジョンも、今はあらゆるエネルギーに代替可能な万能の石『魔石』をもたらす貴重な『資源』として扱われている。 各国政府はこぞってダンジョン開発に乗り出し、『探索者』と呼ばれるモンスターと戦い魔石を持ち帰る戦闘職が社会を席巻していた。 小学生の雨宮裕太も、『探索者』に憧れを抱く子供のうちの一人だった。 「僕も将来は探索者になるんだ!」 「お前には無理だろ」 「諦めろ。ゴミスキル野郎」 「身の程を弁えろ。ハズレスキル持ち」 探索者を夢見る裕太だったが現実は厳しかった。 裕太の授かったスキルは、全く役に立たないGランクのスキルだったのだ。 「僕って探索者になれないのかな…」 悲壮に暮れる裕太だったが、ひょんなことから自宅の押し入れがダンジョンに繋がっていることを発見してしまう。 しかもそのダンジョンは、何度死んでもやり直せる修行に最適のダンジョンだったのだ。 「僕だけのレベリングダンジョン……これなら、僕もレベルを上げて探索者になれるかも知れない…!」 一度は諦めかけた探索者になる夢を、裕太は再び目指し始める。 これはいずれ世界を救うことになる伝説的な探索者の英雄譚を綴った物語である。