あらすじ
この世に生まれた時点で、心身の何処かに欠損を抱える人間と、その欠損を補う物――倶纏――が存在する世界。一日しか記憶を保つ事が出来ない少年、高天詞御は、倶纏である相棒のセフィアと共に、犯罪者を捕まえる浄化屋を生業としていた。しかし、ある日、世間の情勢から資格が凍結される。解除する為に月読王国にある養成機関の一つである高等部の編入試験を受け、無事に合格をし目的に一歩近づく。 合格後、この国の女王――理事長――からとある事を提示される。それは、養成機関で代表の座を勝ち取り、もう一つの機関のパートナー同士で競う〝闘いの儀〟で勝利する事。成し遂げれば高卒扱いにする、と。パートナーは女王の娘でもあり序列一位の依夜。代表の座を掛けた闘いは、相手倶纏の暴走により一時混迷を極めるが、詞御が真なる力を発揮しで混迷を治めると同時に勝利、代表の座を勝ち取る。 その夜、詞御と依夜は互いの信念の相違から口論となり、一時的にすれ違う。だが、落ち込む依夜を心配した母親から語られた真実により誤解が晴れ、二人は無事に仲直りをする。そして、迎えた〝闘いの儀〟。相手は、詞御が以前、浄化屋時代の武者修行で関わった事のあるリインベル兄妹。闘いは熾烈の様相を極め、一時的に詞御たちは圧倒される。しかし、その逆境を詞御とセフィアは一発逆転の手段で劣勢を撥ね退け、勝利を掴み取る。 だが、闘いの儀には真の目的が隠されていた。それは、〝神の試練〟に抗うための選定。即ち、国家の繁栄と存亡をかけた戦いを意味し、負ければ、民ごと国は滅ぶ事を伝えられる。逡巡の後、闘いを受諾する詞御たち。戦いは、想像を絶する物となる。その最中、依夜が戦線を離脱し、詞御独りに。絶望の中、諦めない詞御の強き想いは、伝説の力を呼び起こす。その力を以って神の試練に打ち勝つ。その後、浄化屋稼業を再開しようとするが、依夜も女王命令で同行。詞御にとって新たな日常が始まる。