あらすじ
『スキル』 ある日突然、世界人口の約三割ほどがスキルと呼ばれる特異能力に目覚めた。 別にダンジョンが生まれたわけでも、世界に魔物がたむろするようになったわけでも、宇宙人の侵略を受けたわけでもないこの世界で何故か人間の一部は進化し……それ以降の時代に生まれた子供も20歳になる前までにスキルを授かるように進化した。 スキルと呼ばれる特異能力が生まれた……ただそれだけで世界は大きく変化した。 スキルを持たぬ者を差別する者、スキルを持つ者を差別する者。 人に悪影響を及ぼすようなスキルを得た者、スキルを活用することで巨万の富を築く者。 世界は新たに出来た『区別』に困惑して多くの差別が生まれ、世界の治安が急速に悪くなっていき、年々世界情勢がきな臭くなっていく……。 そんな世界で両親を事故で失い、天涯孤独の身となった一人の男子高校生、霊山輝夜が新たな宗教を世界に轟かせようと活動を始めていた。 突然、天啓と共に己の前に降りてきた幼い女神に脅され、宗教を立ち上げて女神の信者を増やすことになった輝夜は毒づきながらも真面目に取り組み……失敗。 普通のやり方では男子高校生が信者を増やすことなど不可能。 そう悟った輝夜は信者にする標的を人類社会にはどうしても馴染めない最悪のデメリットスキルを獲得してしまった人たちに絞ることに決めた。 世界から爪はじきにされて孤独を抱えるようになった人たちが自己を容認するために神へと依存するように誘導する……そんな輝夜の計画はだがしかし。 少年の前に現れるのが尽くすべて美しい少女であり……そして、依存先は神ではなく己になってしまうせいで計画はめちゃくちゃになってしまう。 闇落ちし、ヤンデレ化する少女たちは少年を独り占めしようと動き、少年の動きを制限してくる。 「なんでこんなことに……」 そんな厳しい現実を前に打ちひしがれ、嘆く輝夜はそれでも今日も今日とて神様に脅されながら信徒を獲得するため奔走していく……。