あらすじ

――良い魔法使いは、わたしのところには来てくれない。 ソフィは幼い頃に両親を事故で亡くし、伯爵である伯父に引き取られた。けれどそこで酷い扱いを受け、伯父一家から逃れるように、14歳から住み込みの女官として王宮で働いている。 17歳になった今、ソフィは平民の身分でありながら王妃の化粧係に抜擢されていた。ソフィの顔にある大きな醜い痣、それを隠すために必死に習得した化粧の腕が認められたのだ。 けれど、化粧でどれほど綺麗に痣を隠しても、ソフィに醜い痣があることは王宮中に知られている。従姉であるベリンダが、ことあるごとに言いふらすからだ。 それゆえにソフィは、恋も結婚もすっかり諦めてしまっていた。 そんなある日、王妃の誕生日を祝う夜会に参加するため、隣国である魔法大国から、王弟ジークベルトが来訪する。 ジークベルトは高い身分と麗しい容姿から数々の浮き名を流しながらも、28歳まで独身を貫いている。 そんなジークベルトは、王妃と令嬢達が集う茶会で、「この国で運命の出会いがある」という先読みの魔法の結果を明らかにする。 令嬢や女官達が浮き足立つ中、自分には関係のないことだと、一人だけ冷めた気持ちでいるソフィ。 ところが、ジークベルトが「王妃殿下の化粧を担当したのはどなたですか?」と奇妙なことを言い出したことで、ソフィの運命は変わっていく。 顔に醜い痣を抱えながら一人で懸命に生きてきた少女が、美しい魔法使いである隣国の王弟殿下に見出され、幸せへの第一歩を踏み出すシンデレラストーリー。 *2023.5.26 総合&ジャンル別日間3位ありがとうございました!

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小説を読もう2023/05/15