あらすじ
俺、“飯狗頼忠(めしく よりただ)”は世間一般で【大ハズレ】と呼ばれるスキル【+1】を持つ男だ。 幸運こそ100と高いが、代わりに全てのステータスが1と、何をするにもダメダメで、ダンジョンとの相性はすこぶる悪かった。 しかし世の中には天から二物も三物ももらう存在がいる。 それが幼馴染の“漆戸慎(うるしどしん)”だ。 成績優秀、スポーツ万能、そして“ダンジョンタレント”としてクラスカースト上位に君臨する、俺にとっての目の上のたんこぶだ。 そんな幼馴染から“宝箱を開ける係”兼“荷物持ち”として誘われ、同調圧力に屈する形で渋々承認。 他にも【ハズレ】スキルを持つ女子3人を引き連れ、俺たちは最寄りのランクEダンジョンに到着した。 そこで目の当たりにしたのは慎による俺TUEEEEE無双。 寄生上等の養殖で女子達は一足早くレベルアップ。 しかし俺の筋力は1で、ダメージどころかカスダメも与えられず、パーティは俺を置いてズンズンと前に進んでしまった。 そんな俺に訪れた更なる不運。 レベルが上がって得意になった女子が踏んだトラップによる幼馴染とのパーティ断絶だった。 一切悪びれもせずにレベル1で荷物持ちの俺に盾になれと言った女子と折り合いがつくはずもなく……俺たちは別行動をとる事に。 一撃もらっただけで死ぬ場所で、ビクビクしながらの行軍は悪夢のようだった。そんな中響き渡る悲鳴、先程喧嘩別れした女子がモンスターに襲われていたのだ。 彼女がヘイトをとってる隙に、俺は不意打ちでモンスターに襲いかかる。 戦闘は泥沼だったがそれでも勝利を収めた。 手にしたのはレベルアップの余韻と新たなスキル。そしてアイアンボックスと呼ばれる鉄等級の宝箱を手に入れて、俺は興奮を抑えきれなかった。 宝箱。それはアイテムとの出会いの場所。モンスタードロップと違い装備やアイテムが低い確率で出てくるが、同時に入手アイテムのグレードが上がるたびに設置されるトラップが凶悪になる事で有名なものである。 極限まで追い詰められた俺は、ここで天才的な閃きを見せた。もしかしてこのトラップ、モンスターにも向けられるんじゃね?やってみたら案の定効果を発揮し、そして嬉しい事に俺のスキルがさらに追加効果を発揮する。 女子を囮にしながらの快進撃。ステータスが貧弱すぎるが故に自分一人じゃ何もできない俺は、宝箱から出したアイテムで女子を買収し、囮役を引き受けてもらった。そして迎えたボス戦で、俺たちは再び苦戦を強いられる。 何度削っても回復する無尽蔵のライフ、しかし激戦を制したのは俺たちで、命からがら抜け出したダンジョンの先で待っていたのは……複数の記者のフラッシュだった。 クラスメイトとの別れ、そして耳を疑う顛末。 俺ができるのは宝箱を開けることくらい。 けどその中に、全てを解決できる『鍵』が隠されていた。 =========================================== ※この作品はコメディです。 胸糞な描写もありますが、主人公が全方位に喧嘩を売りながら宝箱とドロップアイテムでぶん殴る痛快活劇になっております。 ========================================== 序盤のヘイトは【+1】の現状を、中盤から【+1】の真の能力に気がついて無双し始めます。 あと世の中はクソ。全員が敵とは言いませんが、弱者に対するバッシングは多めとなっております。それを踏まえてご一読いただければ幸いです。 ========================================== 事実、宝箱は開けるよりも殴る方が得!【完結】 勝ち取れ、仲間の蘇生と友の信頼!【完結】 霊獣は居るだけでお得、それが新常識!【1/22〜不定期】