あらすじ

二十年前、ヴァネディア王国の王子、ラザフォーの婚約者だったフランシアは、アカデミーの卒業パーティーの場で王子から婚約破棄を言い渡されます。 それから二十年、フランシアはアカデミーの同期だった隣国ストランジェの王子トーリと結婚して、テルルとネオの二人の子供を授かり、ストランジェで幸せに過ごしていました。テルルは奔放な少女で、いつも王宮にはおらず馬の世話をしたり、時には遊牧に出かけたりします。テルルが十五歳になる年のある日、フランシアの元にヴァネディアの王妃から手紙が届きました。その内容はテルルにヴァネディアのアカデミーへの入学を薦めるもの。ヴァネディアの王妃であるルティーシャは、フランシアから王子を奪って婚約破棄させた張本人で、父のトーリが毛嫌いしています。しかし母はテルルにヴァネディアに行くことを勧めたのでした。 心配性の父が護衛のマリーダを付けてくれて、テルルはヴァネディアへと旅立ちます。途中、港町のニカール寄ってマリーダの恋の手伝いなどもしながらヴァネディアの王都へ。そこは彼女の想像を超える雄大な街でした。王宮へ行って王妃にもらった招待状を見せると、兵士が案内してくれます。しかし通されたのは王宮内の部屋ではなく、厩舎横の小さな家。テルルがお気に入りの馬、ジンクを連れてきていたことともとから馬の世話が好きなこともあって、彼女は喜んでそこに住むことにしたのでした。 仲良くなった下っ端兵士のクロムや使用人たちからは心配されますが、テルルは全く気にしません。ただ、その家は普通の厩務員の家ではなく、王妃が嫌がらせをしたい対象の人物を住まわせるために作ったものだったのです。やがてテルルに対する、王妃やその手下からの嫌がらせが始まるのでした。 テルルがヴァネディアに来た目的はアカデミー入学前に王都や王宮の様子を観察するため。果たしてテルルは王妃の繰り出す様々な嫌がらせを乗り越え、アカデミーに入学することができるのでしょうか。そして母のフランシアはどうしてその様な場所にテルルを行かせたのでしょうか。二十年前の婚約破棄の結果にも繋がる、テルルの王都での生活が始まろうとしています。

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カクヨム
カクヨム2023/03/01
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