あらすじ
「あなた達の正義は姉を救えず、俺を殺した。その気分はどうですか」姉を殺された復讐で、犯人をライブ配信しながら殺害した少年・佐治原響(さじわらきょう)は警官に撃たれ死亡。目覚めたのはゴシック建築の街並みが美しい、剣と魔法そして銃の異世界だった。ドラゴンの首すら簡単に落とす『首斬り』というスキルを得た彼は、伝説の老アサシンに拾われ養子となり、ラムダと名乗って駆け出しのアサシンとして暗殺の日々を過ごすことになる。 ある日彼が受けた依頼は、親殺しの令嬢と名高いヒルド・サンダルウッドを守ること。私財を全てなげうち、貧民と孤児を救う彼女は今や聖女とまで呼ばれているが、最近謎の武装集団に命を狙われているという。ヒルドは守る必要もなく強く、スキル『聖者の目』で人の善悪を判断することができる。そんな彼女に悪人判定をされ、剣を向けられるという最悪の出会い方をしたラムダ。最初こそヒルドを暴力聖女と嫌がるも、彼女の人間的な美しさと、相反するように降りかかる妨害に疑問を抱き、ひとり調査に乗り出しだすことになるのだがーー。 悪意の果てに流れ着いたのは、見知らぬ異世界。 命の軽い、吐き気をもよおす掃きだめのような街。 覚悟せよ、ここでは正義も邪悪になる。 正義に見捨てられ殺人を犯した少年と、正義に従って親を斬殺した令嬢。 これはそんな二人が悪を探し出し、ただ殺すだけの物語。 【ご注意】 この物語はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。 また、暴力、犯罪行為等を助長する意図はありません。