あらすじ
彼の脳裏にある言葉が響く──我らとひとつに、と。 不思議な声の導きに従ったとき、藤原悠司と“彼ら”が出会い世界への復讐劇が幕を開ける。 光の道を歩み続ける者たちと、その影に飲み込まれて見捨てられた者たちがぶつかり合うダークファンタジー。 異世界という幻想でさえ、冷酷な現実を超克することはできない── 退屈どころか酷い日常を送っていた藤原悠司は異世界転生を果たしてギルドに保護される。しかしチートはもらえないし美少女にも囲まれない。現代知識チートが通じるほど甘い世界でもない。 しかも同じ時期に異世界転生してきた別の男──怜司が大活躍。そいつは女にモテるわ性格は良いわでいいこと尽くし。 自分はどうせ無能だからいい。異世界に来たぐらいで幸せになるわけがない──そう諦観していた悠司だったが、こっちの世界で出会った女性に一目惚れ。彼女を見てさえいられればちょっとは幸せになれた。 なのにその彼女さえ、大活躍していた主人公様に取られそうな気配。ついに我慢しきれなくなった悠司は怜司の殺害を試みるが失敗。ギルドの牢屋に幽閉された。 牢にいた悠司の脳裏に不思議な声が響き、開いていた牢屋から抜け出した彼は保管庫にあった杖を手に取った。 ──その日、ギルドは一夜にして壊滅。世界が影に飲み込まれ始めたのだった。