あらすじ

【あらすじ】 この世界の名は「紅鏡・こうきょう」 あまねく程に、紅色の輝きで世を明るく照らしていた。 この事から、このように名付けられたという。 そして『不老の一族』が治める世の中。 中央には広大な大陸が一つ。 それを囲むように、六つの大地があった。 その中央大陸というのは、あまりの大きさなため、時の王は統治を左右半分ずつに分けた。 左に「太国・たいこく」を作り、国王の【金烏・きんう】が治め。 右に「朔国・さくこく」を作り、王妃の【月詠・つくよみ】が治めた。 この光の加護を受けた二人が広大な中央の大国を安寧に導く。 そして六つの小国には、それぞれの諸侯達が身を構える。 それは順に、 「辰国・しんこく」の【龍聖・りゅうせい】 「宵国・しょうこく」の【太白・たいはく】 「熒国・けいこく」の【炎政・えんせい】 「歳国・さいこく」の【斎祥・さいしょう】 「塡国・てんこく」の【鎮盛・ちんせい】 「黄泉国・よもつこく」の【薬叉・やくしゃ】 これとは別に、民たちの噂では「羅国・らこく」という国が存在するらしい。 羅国は、この国と同様に豊かな自然があり、国も栄えているという。 そして最も不思議なことが、こちらでの1年間は羅国によると半月であるという。 という事は、24年の歳月が過ぎようとも、1年も満たないことになる。 ところが、その詳細は定かではなく、大陸中を探せど発見することは出来なかった。 本当に噂なのか? もしくは……? このような噂話も、平和な世には無用であろう。 そのためか、いつしか羅国のことも忘れ去られようとしていた。 こうして長く安寧の世を築いてきた紅鏡。 しかし――、突然にも悲劇はやってきた。 それは一人の諸侯が起こした内乱。 黄泉国を治めていた薬叉の反乱である。 周囲を治めていた諸侯達も、これには耳を疑った。「あの温厚な薬叉が何故か……?」 いかなる理由にせよ、反乱はあるまじき行為。 この者を捕らえるために、数名の者達が出向くも、あっけなく返り討ちにあう。 というのも、薬叉は不思議な力を持つ末裔。 周囲を治めていた諸侯達では歯が立たず。 こうした間にも、薬叉はみるみるうちに力を高めていた。 ――それは何故か? 殺す度に霊力を増す妖刀。その体には何千もの返り血。 黄泉国に伝わる伝記によると、一億もの人間を殺せば不死の力が手に入る。 もしくは、光の加護を受けた末裔の赤子を食うか。 どちらにせよ、残酷な事柄がこのように記されていた。 不老と不死。 この二つを手にすれば、光の加護を受けた「金烏・月詠」ですら手が出せぬ。 薬叉の野望もあと一歩であった……。 しかし、ここで金烏が己の命と引き換えに、薬叉を打ち滅ぼす。 こうして再び安寧の世が訪れたかに思われた――。 ところが、息子の修羅が父親の後を引き継ぐ形で紅鏡を制圧にかかる。 とはいうものの、周辺一帯の諸侯達は修羅のことを脅威とは感じてはいなかった。 なぜなら、不死の野望に届かなかった薬叉の息子。 力など継承はしていないだろうと……。 これが大きな過ちであった。初動が遅れた事により、諸侯達の治める小国は次々と制圧されていった。 いや、遅れていなくとも制圧されていたに違いない。 その訳は、薬叉以上に力を有していたからだ。 一体どのようにして、継承したのだろうか? それよりも、不死の力を有さずしての力。 これにより片割れを失った光など脆く、月詠はあっけなく捉えられ幽閉されてしまう。 このような形で薬叉と修羅の戦いによって、何百年もの歳月が過ぎ行くことになる…………。

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カクヨム
カクヨム2023/06/21
  • 現在の作品❀鬼夜叉~不死を求めた一族、それに仇なす退治屋との物語❀【色は匂へど 散りぬるを 我が世誰ぞ 常ならむ】咲く花、心を魅了せど。いつかは儚く散ってゆく。それが生あるものだとしても、永遠不変の世などない