あらすじ
小鳥遊大樹《たかなしだいき》35歳独身。 定職にも着かずに転々とフリーター生活を送る毎日。 ぱっと見はどこにでもいそうなおっさんで、特に目立つような要素も無い男。 そんな彼にも夢はあり、何にも縛られず、悠々自適にスローライフを送りたいというのが専らの夢である。 今日も仕事を終えて電車で帰宅していると、突如電車が急ブレーキをかけ激しい衝撃に襲われる。 座っていた大樹も例に漏れずシートから投げ出されて床に後頭部を強かに打ちつけて悶絶している。 気を失っていた訳でもなかったため、後頭部の痛みを堪えながら身体を起こそうとするが、誰かが覆い被さっているせいか起き上げれない。 胸元に何やらとてつもなく心地の良い感触のモノが押し付けられて惚けていた大樹だが、状況が状況なだけにすぐさま我に帰る。 「だ、大丈夫ですか!?」 大樹に覆い被さっていた女性に声をかけたその瞬間、辺りが目も開けられないほどの輝きに包まれた。 「な、なんだ!?まぶしーーー」 少しして明るさに慣れてきた頃。 目を開けると周りにいた人達の影はなく、 代わりにいたのは金髪碧眼のとんでもない美女が一人佇んでいた。 そして大樹は彼女の次の言葉に思考が停止する事になる。 「突然呼んでしまってごめんなさい…これから貴方達を異世界へと送るのですが、意識のあった貴方だけにでも説明をと思いこちらへお呼びいたしました」 「はい………?」