あらすじ
「そんなことをして注目を集めるつもりなら、考え直すことだな」
サー・ニコラスの冷たい言葉を聞いて、アドーナは驚いた。鷹狩りに出かけ、馬もろとも川にはまってしまったけれど、これほどひどいことを言われるなんて。いつも夢見ている、神話に出てくるようなすてきな男性なら、こんな無礼なことは言わないだろう。今まで父親の名のもとに守られてきたアドーナは、傲慢な、それでいて率直な彼の態度にとまどいを感じていた。怒りはもちろん感じるが、抑えきれないほど胸が高鳴り、期待感すら込み上げてくるのはなぜなのかしら……。
★ 時はエリザベス一世の御代。ニコラスとアドーナはそれぞれ女王の寵愛を受ける若者です。最初は反目しながらも次第に距離を縮めていくふたりの周りは、恋の賑やかしにあふれていて……。華やかな宮廷を舞台にした恋物語がいきいきと描かれます。★(※ページ数は、680字もしくは画像1枚を1ページとして数えています)