あらすじ
真道真樋(しんどうまとい)と真森夢月(しんもりむつき)は家が隣同士で幼馴染という関係だった。 紆余曲折あり、高校3年の時に幼馴染から恋人へと発展したものの、卒業して間もなく二人は別れてしまう。 別れた要因は周囲の誰にも言わず、当人同士達と両家しか知らかった。 25歳の時に二人は同窓会で再会する。(成人式でも再会はしているが、別れて1年ちょっとという事もあり、あまり顔を合わせてはいない。) この時夢月は周囲に結婚していた事と離婚していた事を周囲に話す。また、一人娘の写真も同級生に披露していた。 長年の想いもあり、かつては恋人でもあった真樋としては面白い話ではないが、成人式の時に少しだけ見た疲れ果てたような表情ではなかった事に若干の安堵をする。 同窓会の帰り、真樋と夢月は別の意味でも再会を果たした。 かつての事を許す許さないの感情を置き去りにして。 その後特に関係を持つ事もなく日々を過ごす真樋達であるが、真樋は独身ではあるが職場では係長にもなっており、それなりに充実した日々を送っていた。 同窓会以来となるが、夢月と再び再会を果たしたしたが、その時同窓会で写真を見せた、夢月の一人娘である「美結」(みゅう)の家庭教師をする事になる。 娘の美結は幼少の頃から父もなく、女子高(服飾系)だった事もあり男性に慣れていない美結は真樋との距離に戸惑う。 実は幼少時に病弱だった美結は、当時に大量輸血等を経て完治した過去を持っている。 医療の偉大さに触れ、そちらの道に進むのかと思いきや、生きる喜びから好きな事をやるという事に目覚め、親讓りのコスプレに携わりたいと思うようになっていた。 そのための高校選びでもあり、その後はそのための大学選びであった。 (高校入学時と大学入学時の二度の家庭教師を行う事となる。) 真樋には野球、献血、ヲタク活動、温泉巡り等多種多様に渡る趣味を持っていた。 夢月もまた、高校時代からコスプレを中心にヲタク活動をしていた。 夢月の娘である美結がヲタクの道へ進むのは母親の影響が大きい事は明らかだった。 元々の学力に加え、真樋家庭教師のかいがあってか、服飾系大学へ合格した美結はそれからも理由を付け真樋と会っていた。 それは、真樋が家庭教師をしていた時に見た、母親・夢月の女としての顔が頭を離れなかったからである。 その感情が何なのかわからない美結ではなかったが、感情を押し殺しながら今でもたまに勉強を見てもらうため、そしてそのお礼のためと真樋と喫茶店などに通っていた。 いつしか美結は、自らが真樋に抱く感情が恋愛感情だと気付き、猛烈アタックをするまでに至る。 そしてある時…… 「私とお母さん、どっちを取るの?」 「私と娘、どっちを取るの?」 過去の出来事から恋愛はもういいやと諦めていた真樋であったが、二人の美人女性(親子)に言い寄られる、真樋の遅い青春が始まろうとしていたのである。