あらすじ
【あらすじ】 「どうして……どうしてあたしは……」 階段の踊り場に近づくと、涙のように滴る雫のような小さな声で呟いていた。 耳を傾けるとどうやら聞き覚えのある女子で――。 この声の正体は、クラスメイトの翠川凪咲だった。 翠川はいつもテキパキ動いていて、それに加え学級委員長で、クラスの皆からは良く慕われている。 そんな翠川はどうやら小さい頃から〝恋愛アレルギー〟に掛かっているらしいのを知った。 そして、翠川から想いもよらない提案に、俺は思わず乗っかってしまうのだが。 「仮でも恋人同士なんだし、このくらい当然でしょ? 透くん?」 知らない間に、思いもよらない方向に進んでいるような気がする。 甘い空間は、突然やってきて、さらに……。 「……凪咲」 翠川の提案というか、押しに負け呼び方まで変えさせられてしまった。 強引なところもあって、こっちの気も知らずにグイグイしてくる。 溺愛されはじめていてこんなに、デレデレしてくるのは意外過ぎてしまい、少々困惑していた。 知っているようで知らなかった、クラスメイトの翠川凪咲という人物を、俺はまだ発見されない星を見つけるように発見していく。 翠川が発案した方法は、順調に進んでいた。 これは、この方法で間違いなかったのか? しかし、ある日を境に、今までになかった様子を発見する。 「おっおい、凪咲。――それはなんだ?」 すると、凪咲は涙を流して、言う。 「……あたしね。――ごめん」 その言葉を、俺は聞きたくはなかった。 毎日更新を心掛けます。