あらすじ
少女クレナは吸血鬼を恐れていた。
人を殺め、生き血を飲むことを己の生きがいとする危険生物として認識していた。
ある日の夜のこと、クレナは眠りにつけず家の庭を出歩いていた……そこで背が高く紅の髪を靡かせた美しい女性が佇んでいたのだ。
家に不審者がいると声を出す前に首を嚙まれた。
女性は吸血鬼だった。吸血鬼の名は【タルド】。
ドクリと心臓が疼く。
熱い、痛い。クレナは胸を抑えその場に跪く。
息は酷く乱れ、汗はドバドバと止まることなく吹きでる。
クレナは血を吸われたのではなく、血を与えられたのだ。吸血鬼に噛まれ血を与えられると吸血鬼になることを求められる。つまり、吸血鬼と契約を結ぶということ。契約を拒めば血を与えられたものは死亡する。
なら、クレナが選ぶ道はただ一つ……
史上最強の吸血鬼になり、吸血鬼を撲滅させるーーー