あらすじ
婚約者との楽しいひと時をひっそりと過ごしている第一王子の目に、とんでもない光景が飛び込んできた。 「何だ? あの馬鹿面二人組は? 見間違いに決まっている」 見間違いでも何でもなく、卒業パーティーで婚約者以外の令嬢をエスコートしているのは、未来の王太子である第二王子。婚約者でも何でもない二人は、お互いの髪と瞳の色の衣装をまとっている……。 パーティーを楽しんでいた生徒達が恐怖で顔を青くする中、その二人に歩み寄るのは赤いドレスの婚約者。今まさに婚約破棄のカウントダウンが始まろうとしている。 一方その婚約破棄を何としても阻止して、どんな手を使っても王太子の座を手にしたくないのは第一王子だ。 第一王子は愛する婚約者を手に入れるために、絶対に王太子にはならないと誓っていた。 愛する婚約者の夢を叶えるために、愛する婚約者との幸せな未来を手に入れるために、綿密な計画を立ててこの日を待っていたのに……。あいつらは、何てことをしてくれた! 「全ての仕上げが今日終わると言うのに、俺の計画の邪魔は絶対に許さない!」 それなのに当初の予定とは異なり、第二王子達の婚約が破棄されそうだ。そのせいで自分に王太子の座が回ってくることに……。そんな勝手なことがまかり通ってなるものか。 そんなことは絶対に許せない第一王子は、自分の人生に害をなしてきた者達に当初の計画より厳しい現実を突きつけることを決めた。 一人一人の闇や秘密を容赦なく暴き、本人が知りたくもなかった事実も余すことなく暴露する。 「俺の計画の邪魔をしたことを、死ぬほど後悔させてやる!」 そうやって自分と愛する婚約者の未来を邪魔しようとしたら者達を完膚なきまでに叩きのめす第一王子。 「俺を怒らせたことを、今更後悔しても遅い!」 愛する婚約者との幸せな未来のためだけに、腹黒い第一王子がなりふり構わず暗躍する。