あらすじ
十代の頃から世界中の戦場を渡り歩き、「狼」の異名で恐れられた木之下直義(きのしたただよし)は引退後を福島県の山奥でマタギとして生活していた。 年の暮れに差し掛かったある日、山でクマに襲われていたところを木之下に助けられた榎原輝(えのはらてる)は、ある重大な依頼を携えて東京から木之下のもとにわざわざ訪れた旨を伝える。 その内容は日本を二分する特定指定暴力団の一つ――大竹組若頭の地位に異例中の異例の早さで昇りつめ、次期組長とも目される関克洋(せきかつひろ)を暗殺してくれという内容だった。 無謀な依頼を一度は断ったものの、卑劣な手段によって仕方なく銃口を再び人間に向けることになった木之下は、大きな陰謀に巻き込まれていく――。