あらすじ
☞ 毛むくじゃらな犬をめぐる冒険 ~Shaggy dogs Stories~ ☜ 「適当にどっか受験してみて、失敗したらそのときはそのときでまた考えればいいわよ。どうしてもどうにもならなかったら先生のヒモにしてあげるから、気楽にやんなさい」 そんな進路指導の教師の適当な言い草を真に受けたわけではないのだが、とりあえず大学行ってから考えるか、失敗したら失敗したでまあそのときだ、みたいな気楽なかんじで適当に受験したら、当然のように入試に落ちて落ちて、俺はみごとに無職のプーになった。 みんな真剣に本気でやっているのだ。気楽に適当にやってていいわけがない。 そのうえ親父はn回目の蒸発をするし、そのせいでおふくろは朝から晩までコタツで酒を飲んで酔っ払っているしで、ひょっとして家族存続の危機なのでは? なんて危機感を抱かなくもない。多少は。 おまけに親父はただ蒸発したわけじゃなくて、どうやら、ちょっとヤバげなとてもお偉い方の『非常に価値のある』『毛むくじゃらな犬のようなもの』を盗んで逃げているらしい。 「私は非常に実利的な人間なんだ。君の父親が痛い目を見たからといって、私がなにか得をするわけじゃない。私は、私の大事なものが取り戻せればそれでいい。それさえできれば、誰のせいだとか、誰が悪いだとか、そんなことはどうでもいいんだ。君が私のところに、私の大事なものを届けてくれれば、ただ私がありがとうとお礼を言って、それで終わる。誰も嫌な思いをしない。なんのペナルティもない。みんなが幸せだ。分かるかね?」 そんなわけで、俺はハトコのヒナと一緒に『毛むくじゃらな犬のようなもの』を持って逃げた親父を探すことになる。 ☟ 本人の認識としてはこれぞラブコメというものを書いたつもりなんだけど、ラブコメとして出したら怒られそうなのはなんとなく分かっている。しかし、じゃあこれはいったいなんなんだ? と訊かれると困る。そんな感じの闇鍋てきな歴史改変ドタバタ家族伝奇ラブコメディです。 プロットは繋がっているのでエタることはないはずです。最後は時速120kmでズバンッ! と着地しますので、安心して連載を追いかけてください。