あらすじ
ざまあみろ、と心の中で叫ぶ。私を差し置いて婚約を果たそうなど考えるからこうなるのだ。私は婚約証書をまじまじと見つめながら、確かにそこに記載されている、ルリアとの婚約を破棄する、という部分を見て高揚感を覚える。
「…私にマウントをとろうとしたのだろうけど、そうはいかない。…アレックスと羨んでうらやんで仕方がないくらいの生活を送って、嫉妬心で死にそうなくらいの気持ちにしてあげる」
ただでさえ妹に婚約者を寝取られたという事実に打ちひしがれているだろうに、さらに私たち二人ともが満ち足りたような表情を浮かべていたなら、それはそれはルリアもたまらない気持ちになる事だろう。私の目標はそこにある。
「…さて、まずは盛大に婚約式を執り行う手筈を整えないと♪」
…しかし、冷静さを欠いていた私は気づいていなかった。この後、まさかあんなことになろうとは