あらすじ
時代に対応した待望の改訂版研究対象者への配慮、ゲノムの扱い方、試料や情報の使い方、研究成果の伝え方、そして、研究不正を避けるには。最新の状況を反映し、好評テキストをアップデート。【内容紹介】医療応用を目指す生命科学の研究倫理ハンドブックとして好評に迎えられた教科書の第2版。初版以降の研究を取り巻く状況の変化に対応した改訂を行った。読みやすい「です・ます体」やコラムでの話題提供などは変わらず、アップデートされた教科書としてますます広く活用されることが期待される。【本書「はじめに」より】「研究倫理」という言葉を聞いて、どのようなことが思い浮かびますか? 楽しいことやワクワクするイメージが浮かびましたか? それとも、なんとなく「難しそう」とか「面倒臭そう」といった否定的なイメージが頭をよぎりましたか? おそらく後者のことを思った人が多いのではないでしょうか。……研究倫理に対する「難しそう」とか「面倒臭そう」といったイメージを払拭し、読者のみなさんに「意外とおもしろいんだ」と思っていただきたい、これが本書を執筆するにあたって私たちが目標としたことです。そうした思いから、本書は全編口語体にしています。本書を読み終わったあと、「研究倫理」がみなさんにとって少し身近な存在になっていれば、筆者一同にとってこの上ない喜びです。【主要目次】第1部 人を対象とする医学・生命科学研究に関する倫理の基礎知識レクチャー1 人を対象とする医学・生命科学の歴史と「研究倫理」の誕生(神里彩子)コラム1 731部隊(神里彩子)レクチャー2 人の身体に由来する試料を用いた研究の倫理(井上悠輔)コラム2 脳画像から偶然わかった重要な所見の取り扱い(高島響子)レクチャー3 インフォームド・コンセント(高島響子)コラム3 卵子の研究利用とスキャンダル(洪賢秀)レクチャー4 日本における倫理ルールの枠組み(神里彩子)コラム4 病院倫理委員会(楠瀬まゆみ)第2部 研究領域特有の倫理レクチャー5 ヒトゲノム解析研究の倫理(武藤香織)コラム5 患者を対象としたインフォームド・コンセントの実践(洪賢秀)レクチャー6 調査研究に伴う倫理的配慮(武藤香織)コラム6 臨床試験・治験に関する患者の語り(吉田幸恵)レクチャー7 臨床試験を倫理的に行うために(丸祐一)コラム7 体内植え込み型医療機器の臨床試験をめぐる倫理的課題(中田はる佳)レクチャー8 幹細胞研究の倫理(高嶋佳代)コラム8 動物を利用した臓器の作製はどこまで許される?(楠瀬まゆみ)レクチャー9 脳神経科学研究の倫理(礒部太一)コラム9 科学技術社会論と市民参加型ワークショップ(礒部太一)レクチャー10 動物実験の倫理(神里彩子)第3部 研究者としての倫理レクチャー11 実験終了後の倫理(高島響子)コラム10 遺伝子検査ビジネス(武藤香織)レクチャー12 研究発表の倫理と不正(井上悠輔、高島響子)コラム11 「STAP細胞」と研究不正(井上悠輔)レクチャー13 医学研究の信頼性と利益相反(井上悠輔)コラム12 ディオバン事案と研究者の責任(井上悠輔)関連する文献・ウェブサイト