あらすじ
テルラム国の伯爵・ラオベンと婚約していた伯爵令嬢クレオ。
しかし彼女は突然、ラオベンから婚約破棄を言い渡される。
クレオにかわる婚約者として現れたのは、彼女の友人だったはずの男爵令嬢、フェアリーナだった。
しかしラオベンに婚約破棄を言い渡された途端、クレオは何故か顔を輝かせて大感激。大喜びで舞踏会を飛び出していく。
そして残されたフェアリーナを待っていたのは、地獄の日々だった。
ラオベンは医術を得意とし、将来有望な貴族――のはずだった。
クレオからそんなイケメン貴族を奪い、一生安泰だったはずのフェアリーナ。
だが屋敷に招かれて早々、彼女はとんでもない現実を目にする。
屋敷のメイドや執事は何故か一人もおらず、ラオベンは当然のようにフェアリーナに雑事を命じるのだった。
一方、追放されたはずのクレオは大好きな詩を書き始め、自分でも歌い始める。
最初は誰にも見向きもされなかったが、とあるさすらいの冒険者リーベルが道端で歌う彼女に目を止め、彼女を保護。
彼が護衛を申し出たことにより、クレオは堂々と大通りで歌えるようになった。
クレオに秘められた歌唱力と、歌詞にこめられた言葉は人の心に情景を思い起こさせる不思議な力を秘め、瞬く間に話題となる。
だがそんなクレオはある時、ボロボロのフェアリーナと再会して――?
これは虐げられていた令嬢が、自由を渇望し、幸福を取り戻すまでの物語。