あらすじ
「リーシエとの真実の愛…これに勝るものは存在しないだろう…」
一人でそう言葉を漏らすユークリフ侯爵。彼にはアリッサという婚約者がすでにいるのだが、その心は幼馴染であるリーシエへとむけられていた。彼にとっては幼馴染というのは特別な感情を抱かせる一因であるらしく、彼はそれを真実の愛と名付けて呼んでいた。
そしてそれは、アリッサの知るところにもあった。
「侯爵様、またリーシエとの食事に…婚約関係とは名ばかりなのね…」
このことを彼に詰めたところで、彼女が満足するような答えはかえってこないことだろう。そう考えた彼女は、普通とは反対の行動をとることに決めた。二人の関係を、あえて応援してみようと思ったのだ。