あらすじ

真珠色の巨人が白刃を一閃した。風を切る鋭い音が響く。切り裂かれた胴から上が滑るように落ちて地面を打った。
五体目のエマシンまで失ったことで盗賊たちが我先に逃げていく。
「戦いはエマシンで決するというのは本当のようだ」
強力なエマシン「ランデイン」の操縦房で悠人が呟く。
偶然手に入れた機械の巨人に乗込み、成り行きに任せてヘイノ村を襲う盗賊の一団を撃退した。
しかし、そこで知ったのはフルール地方全体を襲う盗賊の計画である。
敵のエマシンは二十体以上。立ち向かうのは悠人のランデイン一体のみ。彼我の差は圧倒的である。
「どうすればいい? どうすれば奴らからここが守れる?」
「助かる方法は一つだけだ。こいつらの仲間を全て一掃する。それ以外の方法はない」
住民に問われた悠人はエマシンに乗込み、フルール地方に迫る脅威へ立ち向かうことを決意した。
道案内はリンという美しい女性である。
「報酬は期待できるのか?」
「あなた、流れ者でしょう? 居場所は作れると思うわ」
確かに悠人は流れ者だった。それもこことは別の世界からの。
ここは中世のような古めかしさと、エマシンなど異常に発達した技術が混ざった奇妙な世界だった。
これは見知らぬ土地で人生を立て直す壮年男性の物語である。

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アルファポリス
アルファポリス2023/05/07
  • 現在の作品フルールの白いエマシン