あらすじ
「本当にそんな言葉が信じられるのかねぇ…ただでさえあんな男の婚約相手なのだろう?」
「せめてルクルーゼの方が我々に従っているのならその言葉を信じてもいいのだが、あいにくあの男はあんな様子だからなぁ…」
しかしこの時、この二人はもとより王宮にいる多くの人間は気づいていなかった。今の王宮の安寧と繁栄があるのは、他でもないこのセフィリアーヌとルクルーゼの力あってこそだという事を…
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崩壊の片りんは少しずつ見られていた。しかしその片鱗を、王宮の人間は見て見ぬふりをした。そんなはずはないと自分自身に言い聞かせ…
「こうなった責任は君にある。王宮の名誉を地に落としたその責任は、きちんととってもらおう」
ルクルーゼ反対派の陣頭に立つ男は、セフィリアーヌに対してそう言い放った。すべての王宮の不手際の責任を彼女に押し付けることで、あわせてルクルーゼの失脚を狙ったのだ。この狙いは成功し、二人はそろって王宮を追い出されることとなったのだった。