あらすじ
違う夢をみていた。
知らない景色を眺めていた。
出会うはずがなかった。
私の愛を全部あなたにあげる。
オレの未来の全て、生をお前に贈る。
なにも遺せないまま消えてしまうのだろう。
想いだけは宇宙の塵となって瞬き続けるといい。
誰も気にとめないほどのひそやかさで。
それでもめぐり会えてよかったと、今も心が震えるたびに。
****
現代で生きる松井公(まついきみ)は神さまからのギフトとして、ゼロというキューピッドを手にしている。
それは性交渉を通じて自分にぴったりの異性を選べるというシステム。
ゼロはそんな公を心配し、脳内に語り掛けて彼女を気遣う。
同時に経験が足らないことも原因だと言って、自らに備わる触手などの手を使って性的な開発を進めていく。
一方、22XX年の未来にて。
半世紀前の大戦や病により荒れた世を平定したのは人によるテクノロジー。
それは過去を操作してその時代に生きる人々をより良いものに作り変えるという秘密裏の組織だった。
次元と目的の異なる、出会うはずがなかった二人の結末と未来の行方は。