あらすじ
before 「やあやあ、諸君!今日も今日とて良い天気だね!なに?ボクが誰だか分からないって?ボクほどの有名人を知らないとはキミはもしかして新人かい?まったく新人とは言え、ある程度の事前情報は調べておいて貰いたいものだよ。おかげでボクの貴重な時間が無駄になってしまうじゃないか。わかるかい?平凡なキミと違って優秀なボクの時間というものはキミが思うほど安いものじゃないんだ。そこは心しておいてくれよ。さてボクの事だったね。ボクはかの有名な元SSランク冒険者にして現ギルドマスターの一人娘にして、これからの時代を担う稀代の魔術師リゼル=マギさ。まだ駆け出しの身ではあるが、それも時間の問題だね。ボクほどの実力者が頭角を現すのはそう時間のかかる事でもないだろうさ。なんてったってボクに出来ないことなんてないからね。大概の事は軽くこなしせてしまうんだよ。有り余る才能と弛まぬ鍛錬に裏ずけされた実力は他の追随を許さない。母と同じくSSランクまで到達するのも一瞬さ。そんなボクとこうして会話が出来るなんてキミはついているとは思わないかい?その事を女神様――それにボクに感謝するのは当然の事だ。それがわかったのなら額を地面に擦り付けて「私のような凡夫と会話をしてくださってありがとうございますリゼル様」というのが筋だろう。ほら、ボサッと突っ立ってないで感謝を述べるんだ」 after 「ひぅっ……!ごめんなさいっ!ごめんなさいっ!貴方の貴重な時間を無駄にしてしまって申し訳ありませんでしたっ!はい!私のようなものと会話してくださってありがとうございますっ!そうです!ボクはクソザコナメクジです!ホントごめんなさいッ!だからもう許してッッッ!!!」