あらすじ
10歳になったある日、聖女という役割を担うことになった少女は、その役割の代償としてこれまでの記憶を全て失った。
そして6年間、聖女として王国の為に祈りを捧げる日々を送っていた。
『聖女』に感情など必要ない。
『聖女』は王国に尽くす事こそが幸せである。
そう少女は教えられてきた。
だから、自分の生き方に疑問を抱いた事も一度も無かった。
しかし、少女が16歳になったばかりのある日、運命が狂い始める。
聖女は代々王太子と添い遂げる事がこの国の決まりとなっている。
にも関わらず、王太子の「つまらない女とは結婚出来ない。自分には相応しくない」なんていう身勝手な理由から、悲劇が起きた。
__最悪な儀式の幕が上がったのだ。
そして多くの客人の集う会場で見世物の如く少女は残虐非道な儀式の元「聖女の力」を奪われてしまう。
儀式は成功し、新たな聖女の誕生に皆歓声と拍手を巻き起こした。
跡形もなく姿を消した元聖女の事など、誰も気にも留めることなく。
新たな聖女を迎え、王国は更なる発展の為に動き出した。
真逆の運命を辿る事になるとは、思いもせずに。
この物語は、そんな元聖女が失った記憶を取り戻すために旅へと出て、色々な人と出会い、別れ、成長していくお話。