あらすじ
俺、霞音静夜は夜が好きだった。 自分の名前と同じ静かで暗い夜が、俺はお気に入りだった。 そんな本来静かだったはずの夜に、静寂を切り裂く叫びが木霊する。 「静夜ぁぁぁっっっ!!!テメェ待てコラァァァァッッッ!!!!!」 そう叫びながら俺を追いかけてくるのは、幼馴染にして恋人である七海夕姫だった。 本来整っていた顔は今は悪鬼の如く歪んでおり、ツインテールの髪を揺らしながら疾走してくる姿は、都市伝説と化してもおかしくないダークなオーラを纏っている。 早い話がブチギレており、俺は彼女に捕まらないよう、全力で逃走している真っ最中というわけだ。 いやはやどうしてこうなってしまったのか、皆目検討がつかないんだがな。やれやれだぜ。 「テメェが浮気したからだろうがああああああああああああ!!!!ボクという彼女がいながら、なにしてんじゃお前はあああああああああああああああ!!!」 うん、ごめんちゃい。 でも、浮気してしまったものはしょうがない。過去は覆すことなんて出来ないのだ。 そうして逃亡という名の追い掛けっこを繰り広げていた俺達だったが、とある路地裏に飛び込み、ある行動を取った際、運命が一変することになる。 俺は気付けば一ヶ月前にタイムリープしていたのだ。そして誓う。 もう絶対、浮気なんてしないことを―――――