あらすじ
戦後間もなく、東京周辺三十三カ所に突如出現した異空間。
〈こちら〉とは全く違う法則に支配された場所に繋がる「そこ」は〈不可知領域〉と命名され、いつしか〈迷宮〉と通称されるようになる。
それから半世紀以上が過ぎた現在、〈迷宮〉はレアな物質を採取するための場所として認知され、東京という都市の風景にすっかりとけ込んでいた。
それら〈迷宮〉に挑む探索者たちは、一攫千金を狙う者か、それともなんらかの理由で一般社会から弾かれた訳ありか。
とにかく、まともな人間が迷宮に入る例は少なかった。
十八年間、勇者として異世界で活躍してこの世界へ帰還した経歴を持つ門脇莞爾は、目下のところ破格の能力を持つ駆け出し探索者として活動している。
その莞爾の元に、公社からある依頼がなされた。
莞爾はエルフ田とともに、〈印旛沼迷宮〉へとむかう。