あらすじ

私の名前は千堂京一(せんどうけいいち)。年齢46歳。A型。地球生まれで国籍は日本。総合企業体「JAPAN-2(ジャパンセカンド)」のロボティクス部門の役員の一人だ。自家用ジェットで商談に向かう途中、何者かにミサイル攻撃を受けた。 機体は荒地に不時着。しかし、それと同時に武装集団の襲撃を受け、生存者は私一人となり、残ったのは要人警護用の機能も兼ね備えた、ヘルパー用のメイトギア、アリシア2234-LMNだけであった。 ヘルパー用のロボットという性質上それは、人間に圧迫感を与えないようにする為に、メイドやハウスキーパーをモチーフにしたボディデザインと、人間の皮膚に近い質感を再現した人工皮膚に覆われた四肢が与えられ、若い日本人女性をイメージしたマスクは常に穏やかな微笑みを湛えていた。 しかし、平穏な日常の中では安らぎを与えてもくれるであろうそれらは、文明の気配すら全く感じられないこの荒野の中では非常に頼りなく感じられ、中でも緊張感のまるでないマスクは、ヘラヘラと笑っているようにも見えて、今の私にとっては苛立ちさえ覚えさせるものでしかなかった。 こうして私は、自らの生き残りと事件の全容解明の為に、アリシア2234-LMNと共に熱砂の荒野を旅することになったのであった。

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小説を読もう2016/07/29
  • 現在の作品熱砂のアリシア