あらすじ
四天王寺ロダンはファミレスで演劇の脚本を書いていたが、脚本のネタ切れに困り、ファミレスから窓の外を眺めていた。 彼の視線の先に映るのは下校する高校生達。それはまだまだ記憶に手を伸ばせばあの頃の自分に声が届きそうな、そんな青春時代の自分がいる気がした。 そんな彼等を見て思う内に昔の懐かしい友人の名が不意に出て来た。友人の名は—―九名鎮真帆。彼女の名を口にした時、ロダンは思い出す。 ある夏の事件の事を。 ロダンは急ぎペンを引き寄せそれを元に脚本を書き始める。 それは過ぎ去った青春時代の自分を掘り起こす作業でもあり、そして自分がほんの数年前の事も忘れてしまったという、忙しさで忙殺された自分という存在だった。 夏の事件--それは、正に大阪を震撼させた、ある事件。 そこでヤングロダンが立ち向かった事件とは。 これは四天王寺ロダンの若い青春時代を描いた青春ミステリー小説です。