あらすじ
愛する家族が事故で死んだ。唯一生き残った一人娘の「愛島陽葵(めでしまひまり)」は、本来ならば父方の祖父母に引き取られるはずだった。 ところが、それまで存在自体知らされていなかった、死んだ父の血の繋がらない妹であるという叔母の「箕座(みのざ)マキ」に邪魔され、強引に彼女の養子にされてしまう。嫌がる陽葵だが、マキはそんな彼女に対して歪んだ愛情と欲望をぶつける。 そんなあるとき、マキの夫であるという男が現れ、陽葵にマキの過去と真実を話す。彼のおかげで彼女はマキの呪縛から解放され、二度と戻らない両親の死に打ちのめされながらも、ごく普通の日常へと戻った。それから数年後。大学卒業を目前に控え、就職活動に追われる陽葵の元へ、とっくに関係が切れたはずのマキから連絡が入る。 久しぶりに会って話がしたい──そして陽葵は、その誘いを受ける。 【登場人物】 叔母 箕座(みのざ)マキ/32歳 専業主婦。旧姓は愛島。見合いをきっかけに結婚した夫とは当初から上手くいっておらず(性格の不一致)、子供もいないため現在単身赴任中の夫と別居生活を送っている。一見すると地味目で大人しく物静かな女性。義理の姪を夫に黙って引き取った。葬儀では喪主として一切を執り行う。陽葵へと苛烈なまでの愛を注ぐ。 姪 愛島陽葵(めでしまひまり)/14歳 中学2年生。交通事故で両親を亡くしたばかりの少女。葬儀の後すぐに叔母・マキに引き取られ、彼女と二人暮らしを始める。気が強く言いたいことはハッキリ言う。外見は父親似。