あらすじ
――中学一年生のゴールデンウィークに、八神鈴は突如として失踪した 身元不明の孤児である鈴と共に育った義兄の八神伊月は、鈴の行方を捜し続けていたものの、空振りに終わり、五年の月日が経った。しかし、行方不明になってちょうど五年目のゴールデンウィークに、鈴は突然伊月の目の前に帰還した 行方不明になっていた間の記憶はすっぽりと抜け落ちていたものの、他には異常は見受けられなかったため、鈴は日常へと戻っていく。伊月や幼馴染たちと無事を喜び合い、失われた青春を取り戻そうとする しかし、それぞれに凄惨な過去を抱える少年少女を嘲笑うかのように、薄氷の上に成り立っていた日常は少しずつ、少しずつ、ひび割れていく 「確かに、俺たちは呪われてる。――でも、呪われてるのは君もだ」 ――これは異類婚姻譚から始まった、呪いと再生と解放の物語だ。