あらすじ
「お前のその知識……いったい何者なんだ」
「ただの宮女ですよ」
「どうしてそんな事まで……いったいあなたは……」
「宮女です」
「すごいわ、紅林! 宮女とは思えないわ!」
「宮女」
私は!
ただの!
宮女です!!
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真っ白な髪を持つ林王朝の公女『林紅玉』
彼女はある日、反乱によって全てを奪われ後宮を焼け出された。
それから五年――
名前を『紅林』と変え身分を偽り、ただの民として生きていた彼女が突如後宮へと戻ることに。
この国で白い髪は『狐憑き』と呼ばれ、不吉の象徴とされている。
そして、それを表わすかのように後宮に戻った紅林の周りで様々な問題が勃発する。
しかし元公女であり、後宮事情には誰よりも詳しい紅林にとって、後宮問題など赤子の手をひねるようなもの。
さらりと次々に問題を解決したり、回避したりして何とか目立たずに過ごそうとする。
が、うまくはいかない。
妃嬪たちだけでなく、とある衛兵にも目を付けられる始末。
しかもその衛兵の正体は、紅玉を後宮から追い出した張本人、冷帝『関玿』であった。
二人は互いの本当の身分を知らぬまま惹かれ合っていく。
誰よりも後宮に精通している紅林は、目立ちたくないのに嫌でも表舞台へと引っ張り出されていく。