あらすじ

私はアニーと言うとある公爵家のしがないメイド。特に何か取り柄があるわけでもないし、なんなら容姿もよろしくない。それでも、私のことを好きだと言う人が居た。私と“永遠”を約束した人が居た。その人はこの公爵家の大事な大事な一人息子フィン・スペンサー。私みたいな孤児院上がりとは全然違う人。 私も昔は貴族だった、あの事件があるまでは。あの事件から私は孤児になった。でも彼は言った、私の貴族としての姓は取り戻せると、ずっと一緒に居られるんだよって。でもそれは夢だ、幻だ。だって父様も母様ももう居ないもの。 それでも彼は言う、その方法があると、両親の死には秘密があるんだと。そしてその答えにつながる“何か”を探しているんだって。 私にはもう両親からもらった鍵のネックレスと大人になった時に開けられる手紙しか残ってない。それでもそれが何かにつながるなら、そう思って私は手紙を開けた。中には3枚の便箋、二枚は父様からの大事な言葉が、三枚目には、確かにヒントが隠されていた。 両親の死の秘密を聞いて、二人の思いを知って、私はあの日の夢を見なくなった。 その少し前にフィンは言った。私を喜ばせたいんだって、私が好きなんだって。 でもそれはいけない。だって貴族と使用人は立場が違うもの。彼の言う通り私の姓が戻らなければ、そんなことは叶いっこない。それでも、彼は私を自分だけのものにしたいように、そう伝えたいように私に思いを投げかけてくる。苦しんでるような、悲しんでるような、寂しがってるような言葉が、私を求めるその思いが私を溶かす。そして私は、自分で彼の手を取った。 結ばれた関係を隠しながら、私たちは子供の頃“永遠”を誓った約束の場所に行った。その場所には両親に関わる秘密が確かに隠されていて、私の姓が戻ることも現実味を帯びてきた。 その後だ。彼が、フィンが他の人と婚約したのは。 私の心は揺らいで騒いで、壊れそうになって、どうして彼まで私を置いていくんだろうって辛くてたまらない。 婚約者は綺麗な人だった。立っても歩いても座っても、どれをとっても花のよう。私みたいなクマの酷い女とは違って、美しかった。 それが私を余計に傷つける。 二人の婚約発表の場には行きたくなかったのにいく羽目になった。最悪だ。それでも行かないといけなくなってしまった以上行かないわけにいかない。 しかし婚約発表の場で二人はこう言った。 「婚約を破棄します」と。 そこから明かされる怒涛の真実。 とうとう帰ってきた私の姓。 彼ともう一度思いを通じ合わせて、私たちは正しく結ばれた。 そして厳かな結婚式の日。 再び結ばれる“永遠”に心はずませながら、私は、私たちはその日を迎えた。 これから何が起こるかなんてわからないけど、それでも、私は永遠に貴方を愛しているわ。

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カクヨム
カクヨム2023/07/01
  • 現在の作品公爵子息は荒んだ彼女を愛してる