あらすじ
第1回警察小説新人賞受賞作!
付け火の真相を追ったまま、行方知れずになっている岡っ引きの父・利助を探す娘のおまき。
おまきを手助けする材木問屋の息子・亀吉、目の見えない少年・要、そして臨時廻り同心の飯倉。
手がかりは漆で塗られた謎の蓋のみ。器の身はどこにあるのか? いったいどんな器なのか?
もつれた糸がほどけずに四人が焦るある日、大川に若い男の土左衛門が上がったという。
袂から見つかったのは漆塗りの毬香炉。だが、妙なことに蓋と身が取り違えられていた。
身元は薬種問屋相模屋の跡取り息子・藤一郎で、のちに利助の遺した蓋と藤一郎が遺した毬香炉は一対だったと判る。
利助と藤一郎とを繋ぐ毬香炉は果たして誰のものなのか?
おまきと三人は新たな手がかりを元に利助を探し出せるのか?