あらすじ

——好きな人に好きと伝えたいから、絵を描いているんだと思う。 高校二年生になったその日、満開の桜の樹の下でスケッチブックに向かっていた河内凛咲は、入学したての少女・宮古いちかに写真を撮られる。突然の出来事に戸惑う凛咲だったが、いちかが幼い頃に遊んだことのある少女『ちーちゃん』だと知って、次第に交流を深めていく。 天真爛漫ないちかの、心楽しませるアイデアに触れる日々。元美術部で元生徒会役員——しかし、とある事情をきっかけに絵を描けなくなっていた凛咲は、いちかというファインダーを通して、失いかけていたものに再び向き合うようになる。 さらに、いちかの姉にして卒業してしまった先輩である初香との再会や、いちかたちの従姉妹で幼馴染である東萌黄との出会い。東京都大和市にある私立橘高校を舞台に、四人の少女を中心とした想いの輪が繰り広げられる。 いちか、凛咲、初香、萌黄——それぞれが抱えた一輪の想いはひそやかに芽吹いて、甘く、苦く、交わっていく。 これは、特別であって特別じゃない、ありふれた恋の物語。 少女たちが営む賑やかながらも平穏な青春の片隅で、ゆるやかに花が咲くように描かれていく、キャンバスの色彩。 *注意* *この作品はフィクションであり、実在する地域、団体との関係は一切ございません。 *物語の演出上、軽微な性描写を含みます。 *地の文多めのため、縦読みを推奨します。 *登場人物* 宮古いちか《みやこいちか》:ヒロイン。高校一年生。 河内凛咲《こうちりさ》 :いちかの先輩。高校二年生。 宮古初香《みやこはつか》 :いちかの姉。大学一年生。 東萌黄《あずまもえぎ》 :いちかの従姉妹。高校一年生。

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カクヨム
カクヨム2020/03/16
  • 現在の作品一凛咲きのブーケ