あらすじ

「ネットがわからん! 年寄りに不親切だ!」 という声を真に受けてしまった国がうっかりインターネットを違法にしたのが2020年。 そこから三年。スマホは通話専門の文鎮になり、SNS・メールは消滅し、今の主な通信手段は手紙と電話とFAX。情報源はテレビ、ラジオ、新聞とまるで昭和から平成の序盤のような生活へと逆行した。 そんな中で誕生したのはLETTER GIRL協会。手紙、郵便物の配送、テレビの放映権、電話の加入権、新聞の発行などあらゆる通信インフラとメディアを統括的に仕切り、違法にネットを使う者を拘束する組織だ。 協会が抱えるレターガールによって現代の情報は手紙をベースに運搬されるようになった。 レターガールの叫子(きょうこ)は高校二年生で学業と薄給のレターガールを両立させ生活している。 ネットが違法になる前、叫子はネット中毒者だった。家に帰ればSNSに動画と暇な時間の殆どをスマホに費やしていた。だが今はネットが出来ず鬱憤の溜まる日々を送っている。 仕事も“女子ならレターガール”という凝り固まった昔の思考が老害を中心に跋扈し、ネットが違法になったタイミングで学生だった女子の殆どはレターガール以外を選ぶことは出来なかった。 露出度の高い、客が喜ぶ制服を来て手紙を配達している叫子は上司から「ネットを違法に使っている奴を捕えろ」と命令を受ける。 その現場に急行すると、犯人は同じレターガールのユリだった。彼女は趣味のネット仲間とセキュリティの穴をつき、三年間捕まる覚悟で趣味のためネットに興じていた。 好きなことのためにリスクを取り続けたユリに心を動かされた叫子は、ユリの情報を元にネット復活のカギとなる拠点であるラーメン屋へと突撃する。 そこではLETTER GIRL協会員の店主が、FAXより通報を受けて二人を迎え撃つ。ピンチに陥る二人だったが、叫子の機転によりラーメン屋の店主を無力化することに成功した。

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カクヨム
カクヨム2023/04/20
  • 現在の作品RETTEL GIRL