あらすじ
昔、人気のサーカス団があった。『あった』と言うからには今はない。
これはその一座が何故なくなったのかというお話。
その一座は町から町へ渡り歩くように興行していた。
人気の演目は主に男が務めていたが、女も負けちゃいない。
舞台の上では魅力が二割も三割も増すのか行く先々で男も女も持て囃された。
時々、町の資産家が誰々を嫁に貰いたいと言い
その度に一座からまた一人と抜けていった。
座長は座長で退団金として、その資産家から
いくらかせしめていたのだからたくましいものだ。
それだけに留まらず、町の腫物、主に孤児を貰い受けるからと
町長に交渉し、いくらか金を毟り取るのだ。