あらすじ
私が幻想文学に求めるほとんどが、ここに姿をあらわした。懐かしい作り物の世界、虹色の踊り子、言葉と霧と雨。それら世界を語る文章の美しさ。もっと読ませてください。──菅浩江たいへん美しい文章で硬質な世界を築き上げた幻想的な短編。──大森望(「解題」より)からくり仕掛けの骨格に、パルプ鉱でできた肉をまとった人びとが暮らす街。ある雨夜、からだの修復を行う「人体師」のわたしは、体内に「強い言葉」を持つ踊り子に出逢う──。<ゲンロン 大森望 SF創作講座>で第5回ゲンロンSF新人賞(選考委員:大森望、菅浩江、伊藤靖、東浩紀)に輝いた受賞作が、大幅な改稿のうえ電子書籍化。書評家・翻訳家の大森望による解題を付す。