あらすじ
★あの土地はわたしのもの。叔父だろうが誰だろうが渡しはしない。★
リュートの奏でる柔らかな旋律、明るい日差し……。体を這うやさしい手と唇の感触……あれは誰だろう? それに、ここはどこ? そのとき、ロザリンは目を覚ました。すぐ間近に微笑む男の顔が――見知らぬ美しい男の顔があった。驚いて悲鳴をあげると同時に、昨夜のことを思い出した。彼女を鞭打つ残酷で凶暴な叔父から領地を取り戻すため、そして獣のような男との結婚から逃れるため、城を抜け出したことを。だが、現実は甘くはなかった。宿屋で酔客に絡まれたところをこの男に助けられたのだ。でもまさか……こんなことになるなんて! ロザリンは一糸まとわぬ自分の姿に動転していた。そこへヒュー・コルドウエルと名乗る男が追い討ちをかけた。
「君は覚えていないのかい、僕たちが共に過ごした熱い夜を?」(※ページ数は、680字もしくは画像1枚を1ページとして数えています)