あらすじ
一児の父・難波(なんば)が思い出すのは、遠い遠い1999年夏のできごと。中学3年生だった彼はロックミュージックに出会い、兄のお下がりのギターを手にバンドを立ち上げた。それを遠くから見守っていたのは、幼なじみの乙女(おとめ)。彼女にほのかな恋心を抱く難波だったが、内気な彼はその思いを伝えられないまま高校に進学する。ある日、同じ高校に進学した乙女が、髪を真っ赤に染めて難波の前に現れる。「彼氏がカラーを入れてくれたんだ」とはしゃぐ彼女を見て、恋が片思いに終わったことを悟った難波は、街で乙女が彼氏と腕を組みながら、ホテル街へ消えていく姿を偶然目撃してしまう――。