Synopsis

――文学理論と実作から考える、ありえない世界の書き方 SFは嘘である。 などと書くと、各方面から怒られそうな気もする。 けれど、まだ存在しない宇宙船も、発明されていない技術も、私たちは喜んで受け入れてしまう。それどころか、嘘が下手だと腹を立てる。 なかなか理不尽な読者である。 私もその一人なのだけれど。 では、SFはどうして、存在しない世界をこんなにも上手に描けるのだろう。 気になったので、文学理論を調べ、実際のSF作品を読み、自分でも文章を書き比べてみることにした。 宇宙船の中で夫婦喧嘩をさせてみたり、死者の記憶を相続できる社会を考えてみたり。そうしているうちに、科学の話だったはずが、人間の感情や、言葉の使い方の話にまで広がっていく。 どうやら、思っていたよりずっと奥が深い。 本作は、SF小説の表現技法を、文学理論・作品分析・実作を通じて考えていく全14話予定のエッセイです。 難しい話もする。 けれど、難しい話だからこそ、面白く読んでみたい。 読み終わったあと、好きなSF小説の一文が、少し違って見えるようになれば嬉しい。

Serialization Info

Web Novel

Service languages
Kakuyomu
Kakuyomu10/15/2026
  • CurrentSFって、どうしてこんなに嘘がうまいんだろう。